サティは深い森に住み、大変美しく優しい魔女でした。 無邪気で、純粋な、魔女でした。 ジュリアンは、愛しさのあまり彼女を森から連れ出した 自分の愚かさを 罪を 悔いました。 全ては自分が招いた事でした。 「サティを 森に 還さなくては。」 その日から。 その地から春は失われ、十年一日の如く雪が降り、 全てを白い雪の下に閉ざしてしまいました。 ただ一つ、白き魔女の住んでいた森だけは 幻のようにほんのつかの間、春が訪れる事があるそうです。 むかしむかし、遠い遠い国のお話です。 ================ fin ======================== back+index